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「JUTAKU Timeline」展

会場構成と企画協力

担当:青木弘司
主催:リビングデザインセンターOZONE
会期:2015.1.8ー2.10
グラフィック:SPREAD
施工:D-9
写真撮影:山岸剛


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リビングデザインセンターOZONEの開館20周年を記念して企画された展覧会の会場構成。

リビングデザインセンターOZONEは、1994年のオープン以来、住まいやインテリアに関する情報発信基地としての役割を担ってきた。この展覧会では、1994年から2014年までの住宅を巡る20年分の出来事を俯瞰する大きな年表とともに、住宅設備や内装材など(=エレメント)のメーカー各社の商品を展示して、各エレメント固有の20年史に触れられるようにした。

まず、会場に架空の家を設計し、その内外を白く塗り込めた。抽象的なフェイクの世界で、11個のエレメント(タイル、フローリング、コンロ、ロールスクリーン、室内ドア、便器、洗面器、ハーフユニットバス、カーペット、壁装材、サイディング)だけが本物として断片的に浮かび上がる。ここで紹介されるエレメントの脇には、それぞれのエレメントが辿った20年の歴史を振り返る年表が添えられている。たとえば、コンロはフェイクのキッチンカウンターに嵌め込まれ、その上には年表が印字されたまな板が置かれているというように、家の中に見られるさまざまなモノに直接グラフィックを施した。展示の風景に、エレメントとモノの組み合わせによって断続的に立ち現れる家のシーンを重ね合わせることで、単なる鑑賞体験を超えた楽しさを感じてもらいたいと考えた。