▲▲●▲▲
Works

ワークス

Works

相模原の家

長屋

担当:青木弘司、角川雄太、高橋優太
所在地:神奈川県相模原市
構造・規模:木造2階建て
敷地面積:229.63㎡
建築面積:104.75㎡
延床面積:120.94㎡
設計期間:2018.8ー2019.5
施工期間:2019.6ー2020.2
構造設計:RGB STRUCTURE
不動産コンサルティング:創造系不動産


ワークス一覧へ戻る

郊外の住宅地に計画中の2戸の長屋である。敷地は住宅街の旗竿地でありながら、その面積は比較的大きく、隣家の庭などの空地にも面していて、適度に開放された場所である。周囲から守られつつも開放的な場所の特性を活かすように、ふたつの住戸の界壁を成すボリュームを敷地の中央に配置するだけで成立するような建築の姿を想像することから設計を始めた。このボリュームは、あらゆる文脈から自律したオブジェクトであり、アプリオリに持ち込まれた表象として、モルタルを叩き付けた、岩肌のようなテクスチャを湛えた量塊として表現される。このオブジェクトに、敷地の大部分を覆うように鉄骨の梁と折板屋根を掛けることで、大きな軒下のような空間を想定し、それらを部分的に取り囲むように、プロポーションの異なる3つの小屋を建てた。街区の奥に位置した旗竿地が周囲の建物によって場の質が規定されるように、異質なオブジェクトから張り出す大屋根の下の空間の質も、その空間に面した3つの小屋によって再定義される。この事後的に構想された3つの小屋は、ありふれた材料で仕上げられ、むしろ周囲に先行して建つ建物と同質化し、いわゆる既存の建物のように捉えられるだろう。結局のところ、3つの小屋も山高の大きな折半屋根も、そして、岩のような異質なオブジェクトも、住み手という主体から少し遠ざかる他者であり、暮らしの根源的な野生を呼び起こすだろう。